明らかになる「後期高齢者医療制度」の正体
「後期高齢者医療制度」で、大幅な赤字になる健保連の推計が発表されましたが、そのことから、75歳以上の方をこの医療制度へ強制移行させることにより、厚生労働省が、大幅な医療費を削減したことが明らかとなりました。
これについては、12日の毎日新聞に分かりやすく書かれていたので、かいつまんで書いてみます。(22日にも記事にしていますが。)
「後期高齢者医療制度」では、4割を健保組合など他制度からの支援金で支えることになっている。全体の給付費は、(08年度、10.8兆円)とのこと。
だから、4割だと、4.32兆円となる。健保組合では、1兆1256億円拠出すると推計されている。
65歳~74歳の前期高齢者医療制度への納付金が1兆501億円あり、老人医療費への支出は前年度比21.8%(5095億円)増の2兆8423億円にのぼる。
現在、赤字組合数も278組合増えて1334組合となり、全体の88.8%が赤字となっている。多くの健保組合では、積立金を取り崩して拠出金をまかなう。
政府は、中小企業の会社員らが入る政府管掌健康保険への国庫補助を削減し健保組合へ750億円を肩代わりさせる特例法案を今国会に提出している。
ということで、この法案が成立すれば、さらに750億円を負担することになるということなんですが、厚労省は、「後期高齢者医療制度」とこの「肩代わり法案」とで、いったいいくらの予算を削減したのだろうか。
厚労省は、健保組合分だけでも、5095億円+750億円=5845億円の削減をした(する)のだろうと思う。その5845億円の負担増は、結局、大企業の社員が払わされることになる。他の制度も負担しているから、いったいいくらの負担増になったのか?総額で1兆円ぐらいの国民負担増?もっとかもしれない。
「後期高齢者医療制度」は、健保組合から75歳以上の方を排除して、雇用主の負担は軽減させたが、社員の負担は重くなる。他の制度でも国民負担は増えたのだと思う。
いや~、それにしても、これはスゴイです。制度変更することにより、厚労省は、国庫負担を大幅に減らし、健保組合へその他の制度へどっさり乗せることにしたのだから。
「コイズミ骨太の方針2006」で、決められた毎年2200億円の削減をはるかに超える削減を医療制度を変えることで、やってのけたのだと思いますが、この削減はとても許されるものではないと思う。こっそりと、恐ろしいほどの増税をしたということだと思う。というか、毎年2200億円の削減って、この医療制度の変更に関係なく行っているものなのじゃないのかしら?としたら、2200億円削減した上に、さらに削減したということでしょう?
これで、まだ、消費税を上げようとしているだなんて、なんて強欲で血も涙もない人たちなんでしょうか。
「後期高齢者医療制度」というのは、1、医療費の国庫負担を大幅に削減、その減らしたぶんの2、負担を(健保組合など、ご老人も含めて)全国民へ押し付け、そして、3、給付は減らすという、お金は出さず、医療はお粗末にするものだと明らかになったと思います。
こんな政府にもたれているかぎり、私たちは毟り取られるだけの奴隷でしかないですね。
そして、このように、医療費を削減して、医療を破壊し続け、国民生活を破壊し続けている政府ですが、おかしなことにアフリカに学校を1000校建てる計画を立てたんだそうです。
4月23日19時4分配信 毎日新聞
横浜市で5月に開催される第4回アフリカ開発会議(TICAD4)を前に、高村正彦外相は23日、東京都内で講演し、今後5年間でアフリカに約1000校の学校を建設する政府計画を発表した。
アフリカを含め途上国の理数系教師30万人を対象に教授法の指導をするほか、日本の大学院への技術者の留学を通じた人材育成も強化する。高村氏は「基礎教育と技術・職業訓練を同時に進めていくべきだ」と強調した。
国民の面倒を見るのは放棄しているのに、なぜか、外国には親切な。
外国に親切なのは悪くないけど、国民への扱いがボロカスなのに、それはないんじゃないのって思います。
そして、財政難として、国民向け予算を削り続けているのに、どこからそんな予算が出てくるの?とも思うし。
外面だけはよく見せたいのでしょうか?この人たち、かなり狂っていますね。
| 固定リンク
「医療」カテゴリの記事
- 国民皆保険の理念に反する「後期高齢者医療制度」のもう一つの目的は健保組合つぶし。そして「医療崩壊」へ。(2008.10.12)
- 厚労省、新高齢者医療で公費負担減&某新聞の姿勢(2008.05.26)
- 後期高齢者医療制度、年金天引きで、増税(2008.07.21)
- 後期高齢者医療制度は、低所得ほど負担増となる制度。廃止せよ。(2008.06.05)
- 厚生労働省、療養病棟削減を断念、米原子力空母で火災、小泉元首相、米駐日大使や経団連会長らとゴルフ、MA米支援。(2008.05.25)







コメント
トラバありがとうございます。
政府は無茶苦茶してますねぇ。
お金がないなら財布をみんな開いて見せてこそ納得もできましょう。
財源が無い無い騒ぐだけで他方では外国に学校作ったり米軍移転で多額の資金をくれてやったりしています。
庶民にそのツケを丸投げするんじゃなく無駄を見つけて排除し今あるお金でどこにどれだけ投入配分するか議論して正確に決めて欲しいものですね。
今やってるのは「今ある金は俺の金、支出増えるだけふんだくる」ですから〜
投稿: みーけ | 2008年4月24日 (木) 18時38分
こんにちは。
今、この制度に携わった厚労省の役人はどこぞの天下り法人でヌクヌクと暮らしているようです。
こんな制度で団塊世代が加入する頃にはとんでもない負担増が待っているでしょうね。
根本がデタラメなんですからw
投稿: かんすけ | 2008年4月24日 (木) 19時13分
みーけさん、政府は、ODAのために、国民負担を増やし、サービスを低下させているんでしょうかね。
なんだか、そんな気がしてきました。
投稿: ふじふじ | 2008年4月24日 (木) 21時07分
かんすけさん、医療費を国民負担へ押し付けるために考え出された医療制度でしょうね、これは。
国民を苦しめる医療制度で、天下りでぬくぬくって、そりゃいけません。悪い人は、それなりの罰を受けてもらわないと。
投稿: ふじふじ | 2008年4月24日 (木) 21時13分
はじめまして.こういうふうに数字での,つまり定量的な説明は一番説得力がありますよね.でも,欲を言えば,やはり図にしてもらえたらありがたいです.
ところで,TBしましたように,「年金天引き」はおそらく刑法の窃盗罪にあたるのではないかと思います.これだと最高刑は10年です.
投稿: yamamoto | 2008年4月24日 (木) 22時06分
yamamotoさん、図にすれば分かりやすいですよね。でも、どうやって図にするかが問題だったりして(笑)。
年金天引きがどうも違和感があると思うのは、保険料は国民の義務ではないからでしょうか。
人が生きる権利として「医療」はあるのであって、誰もが医療を受けられるように政府は制度を整えるべきであって、国民皆保険を提供する義務を政府の方こそが負っていると思えるからかな~。税金とは違うと思う。よくわかりませんが、そんな気がします。
私の方からもトラバしようと試みたのですが、できませんでした。
>※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
↑が、関係しているのでしょうか。言及リンクって何でしょう?
投稿: ふじふじ | 2008年4月24日 (木) 22時33分
私も言及リンク勉強しないと(汗)。
トラバが飛ばないんですよー。
それはともかく、古賀選対が言ってくれました。
動画ありです、トラバしまーす。
投稿: かんすけ | 2008年4月24日 (木) 23時52分
かんすけさん、動画見ました。
反論を「テロ行為」「国家騒乱罪」と言うとは、古賀選対は、「朕は国家なり」と思い上がっていますね。
こういう人が、政治の中心にいるってことが、間違いです。
投稿: ふじふじ | 2008年4月25日 (金) 09時38分