医療を破壊し続ける厚労省「5分間ルール」
厚生労働省は、すっかり厚生労働破壊省になってしまって、医療分野においては国民皆保険破壊活動にいそしむという、国民にとっては有害なだけの存在となりましたね。
その破壊省が2年ぶりに診療報酬を改定しました。
診療報酬
公的医療保険を使って医者にかかる「保険診療」で適用される医療行為に対する公定価格。患者はこの一部を窓口で払い、残りは公的医療保険でまかなわれる。治療や入院、調剤などの内容ごとに点数化されており、1点当たり10円で計算する。
改定はほぼ2年ごと。今回は医師の技術料などの本体部分が0.38%引き上げられたが、薬価・材料部分は1.2%引き下げられ、全体で0.82%の下げになった。 <東京新聞より>
診療報酬は、今回の改訂で、医師の技術料などの本体部分がわずか0.38%引き上げられたものの、薬価・材料部分で1.2%の引き下げられたので、全体で0.38%の引き下げが行われたということね。
そのほかの改訂として、東京新聞記事によると、これまでは、病床200未満の病院や診療所は、診察と投薬のみの再診患者に、診察の長さに関係なく一回520円の外来管理加算を請求できたが、患者に対し問診や療養の注意をする際の「外来管理加算」で、「おおむね5分以上の診察」という要件が新設され、「診療時間がおおむね5分以上」の場合でしか、外来管理加算を請求できなくなった、とのこと。
医師におおむね5分以上の診療時間で診療報酬を出すとする厚労省の狙いは、もちろん医療費削減です。それも、今まで3分とか短い時間で診ている時よりも5分以上と一人あたりの診療時間を長くすることで、お医者さん一人が診る人数が減るから医療費が減るということだと、どこかで読んだ覚えがあるのですが、どこだったか忘れました。
本当にセコイことを考えますね~。日本のお医者さんは、先進各国と比べても人数が少ないので、その分お医者さん一人が診る患者の数は多くなるのに、その患者数を減らそうというのだから。
お医者さんの方も一人でたくさんの患者を診なくてはいけないとの思いで工夫して、臨んでいるのです。
愛知県春日井市の竹内医院(内科・小児科)の竹内達生院長の反論が、私にはもっともだと思えます。
「患者には、事細かく療養上の注意をしてほしい人もいれば、嫌う人もいる。説明の時間を調整するのも必要。時間のかかる医療の方が良い医療といえるだろうか。予約患者のカルテに前日に目を通し、診察時間を減らしている努力も考慮されないのは不合理」
愛知県保険医協会の調査では、これまで外来管理加算を請求してきた約36%が対象外となり、「医療機関の採算が悪化し、医療崩壊が進む」と懸念しています。
神奈川県保険医協会が県内の小児科診療所に限って行った調査では、75%の外来管理加算が算定できなくなるとのこと。
また、診療時間を5分以上とすることで、患者の待ち時間を長くし、別の感染症にかかるリスクが高まることが、考えられるという。実際に5分以上のために、待ち時間が長くなったということは起きているんだそうです。
医療現場は来院した患者を診るところであるという本質がわかっていない厚労省のバカバカしいルールを押し付けられる現場はたまったものじゃありません。もっとも、厚労省は医療報酬改訂によって、医療現場を崩壊させることは狙い通りの政策なのだろうけど。
この「5分間ルール」で、医療機関は収入を激減させ経営が成り立たなくないところが多く出てきますね。結局、厚労省の狙い通りに病院がつぶれるということになり、私たちは病気になっても行くところがなくなります。厚労省は医療費が削減できたと大喜びするんでしょうね。そこへ、失業した医師を集めた株式会社の病院ができるんでしょうか。医療は商売となっていくというわけですか。
ということで、厚労省官僚の首を挿げ替えないことには医療はとことん崩壊させられ私たちの命が危ないということだと思います。
そのためには政権交代がなくては始まらないわけで、早い解散総選挙が望まれますが、秋の臨時国会辺りとの観測があるようです。
その時には、自公壊滅、民主、共産、社民、国民新躍進で、民主党政権で行きたいかな。
待ち遠しいですね。
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コメント
「5分間ルール」。ひどいと思うと同時に、やることのせこさにあきれてしまいます。しかし、医師にとっても患者にとっても由々しき事態。医者にもワーキングプアの医者が出始めているとは聞いていますが、患者も医療制度がここまで悪くなると、医者にもかかれない。
生きてくためには、闘わないと…
投稿: struggleunioncenter | 2008年5月17日 (土) 01時59分
struggleunioncenterさん、もう国民の医療はぎりぎりの所へ来ていますよね。
厚生官僚は、国民の医療を身ぐるみ剥ぐつもりですね。
医療機関を破たんさせて、あとは株式会社として医療を金もうけにして、その株式会社に自分たちが天下るという寸法じゃないでしょうか。
本当に今戦わないと、生きていけなくなります。
投稿: ふじふじ | 2008年5月17日 (土) 11時33分