憲法論議を大いにいたしましょう。
今日は憲法記念日ですね。
安倍首相の時は、「戦後レジームからの脱却」などというスローガンで、戦争のできる国へと改憲されようとしていましたが、今のところは、その危機はとりあえず去っているようです。
29日の東京新聞朝刊に、「司法試験塾」塾長で中高生に憲法を伝える活動もしている伊藤真さんが、記者と一緒に憲法について考えるという記事がありましたので、その記事を基にして、書いてみたいと思います。
まず、
■憲法の一番の価値であり、憲法が目指しているものは、
個人の尊重、個人の尊厳である。
一人一人の人間が幸せになること、個として尊重されること、お互いの違いを認め合って、共生できる社会を築いていくことである。
そして、
■日本の憲法が他国より優れている点は、
個人の尊重と憲法九条である。
九条の非暴力主義は、世界に誇れる日本の英知である。どんな名目の戦争も一切しない。何より、平和を人権としてとらえている。私たちの憲法は世界の英知を引き継ぐとともに、日本のすばらしい英知の結晶である。
そして、
■一人一人の国民が主体となって、政府を監視していく
個人の尊重に基づく立憲民主主義である。
上記のようなことを、伊藤真さんは、おっしゃっています。個人の尊重が三回とも出ていますよね。それほど、憲法の理念で大切なのは、個人の尊重、私たち一人一人が幸せになること、尊重されることなのです。私たち個人は尊重されて当たり前なのです。そして、戦争の放棄は、個人の尊重の延長線上にあります。
憲法には政府に憲法を守らせるために、第99条‐公務員に憲法を擁護する義務が定められています。
義務を定めているからって、放任していたのでは、守られない恐れがあります。それで、私たちは、公務員が義務を果たしているかどうか監視し続けなくてはいけません。立憲民主主義です。選挙で国民の代表を選んだら終わりではないのですね。選んだら、憲法が守られるよう監視をしなくてはいけないというわけです。
私たちを権力から守っている非常に身近なものとして憲法は存在しているのですが、なぜか、国民のものとして身近になっていないように思います。そこで、憲法条文の「国民」をと言う文言を「私」とか「私たち」に置き替えて読んでみてはどうだろうかと思いました。そのほうが、憲法を自分のものとして、主体的に捉えることができるのではないかと思います。
↓ちょっと置き換えて読んでみてください。「国民」を「私」とか「私たち」に。
日本国憲法から
第九条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
第13条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由および幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
第99条
天皇または摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員には、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。
どうでしょう。身近に感じられませんでしたか?
さて、伊藤真さんは、本業の傍ら、中高生に憲法を伝えようと、本を出版したり、講演したりしているとのことです。その理由として、以下の3点をあげています。
1、日本を真の立憲民主主義の国にしたい。立憲民主主義とは、民主主義の名の下にできあがった政治権力でも、憲法で歯止めをかけなければいけないというもの。日本は選挙で代表を選んだら終わりですが、その後も監視し続けるべきです。若いうちから、立憲民主主義の基本を身につけてもらいたい。
2、昨年憲法改正の手続きを定めた国民投票法が成立しました。二年後の5月には会見の発議が出き、国民投票も可能になります。それまでに、国民一人一人がムードや雰囲気に流されず、自分の意思や価値観に基づいて判断できる力を身につけなければなりません。特に18歳から投票できる可能性が高いわけですから、今の中高生が将来の日本を変えていく責任ある一票を投じることになります。
3、憲法の基本的な価値を知ってもらいたいということ。個人の尊重や九条、平和主義など世界にない価値を持っているんだぞお。さあ君たちどうする。そういう判断の材料を与えたい。
世界に誇る立派な日本国憲法を守っていくためには、立憲民主主義は欠かせません。将来の日本の担い手である子供たちに立憲民主主義の担い手としてしっかりした考え方を身につけてもらいたいものです。
子供たちを含め私たち国民は、日本国憲法のすばらしい理念、個人の尊重、個人の尊厳をまず知ることが大事で、そしてそれを知っているだけでは不十分で、私たちの努力で守らせなければ、いけないわけです。私たちはのんびりと政府にお任せしているわけにはいきません。憲法にどんなにすばらしい理念が掲げられていても政府が踏みにじっているようでは、絵に描いた餅にすぎませんよね。
具体的には、「裁判員制度」、「後期高齢者医療制度」、「障害者自立支援法」、「労働者派遣法」などなど、いろんな制度を憲法と照らし合わせて、個人が尊重されているか、憲法に合致しているか、考えることが何よりも大切だということですね。
そして、憲法に違反しているような政策には、反対の声を上げなくては、憲法は守れないということだと思います。
ということで、憲法について、まず、私たち国民は、
大いに論議をしましょう!
そして、私たちの憲法が、踏みにじられているんじゃない!と思ったら、
声を上げることが、大切なのだ。
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コメント
トラバありがとうございます。
憲法記念日に読み直してみましたが世界に誇れる憲法ですわ。
その分権力者に思い足かせをはめていますが
それを疎ましく思わないむしろ誇りさえ感じることのできる政治家を私たちは選ばなければならないのでしょうね。
投稿: みーけ | 2008年5月 4日 (日) 00時58分
みーけさん、こんにちは。
安倍前首相は、自ら「私は、権力の頂点にいる」とか言うぐらいだから、政権とったら自分が主役みたいに思うんでしょう。
主役は、私たち国民なのに。
で、自分勝手な政治ばっかりして、国民を困らせて。
こんな人いらない。
私たちのために政治する人を選んで、ちゃんと憲法を守って義務を果たしているか監視しなくっちゃいけないんですよね。
投稿: ふじふじ | 2008年5月 4日 (日) 13時49分