官僚の正体とその暴走
きょうも、またまた官僚批判になるので、「また官僚の悪口いってるよ」とか「国家公務員はまじめに仕事をしているのじゃないの?」とか、「あんたの根性が悪いんじゃないか」とか、「国家公務員を嫉妬して公務員たたきをしているのじゃないか」って思われそうですが、でも、日本の混乱の根源は霞が関官僚にあるので、引き続き書きます。
現在は、立法機関が、戦前から続いている「官」というお上立法行政組織に浸食されて、政治家による政治がおこなわれておらず、官僚による政治が確立しているのです。
民主主義の憲法を頂いているのだから、政治が民主主義的に行われていると思ったら大間違いです。いまや、国会は官僚が作成した政策の議決の場となってしまっているのです。
こうしたことはにわかには信じがたいと思います。昨日のエントリでは、垣間見える官僚の正体をご紹介しましたが、これよりももっと具体的に官僚の正体が端的に出ている事柄が、ヤメ蚊さんのエントリ
こんなふざけた答弁ができるのも情報の隠蔽を許しているからだ!~対米兵裁判権放棄問題パート2
にあります。
ヤメ蚊さんが、ご指摘の通り、『「知らしむべからず」という「専制政治」が日本の政治の実態であることがこの一事からもよく分かる。』わけですが、いったい何者がそうしているかを正確に知ることが大切だと思います。
ここで問題にすべきは、↓ですよね。
1)「米兵に対する裁判権放棄の密約に関する文書を国会図書館が閲覧禁止とした件」
2)裁判権放棄の密約について、国会議員(鈴木宗男氏)の質問に対する外務省の答弁
宗男議員の質問に答えた外務省は、明確に密約はなかったと否定したが、その後すぐ、証拠の密約があったとする書類がみつかる。そして、その書類は国会図書館により隠ぺいされたということです。
ま、外務省は、国会議員に明確なウソをついて、法務省と国会図書館が協力してウソの証拠を隠滅したということです。
それで、ヤメ蚊さんのこちらのエントリの一部をちょっと拝借させていただきます。
【「国立国会図書館資料利用規則」第8条】に【「館長は、人権の侵害等により利用に供することが不適当と認め られる資料の利用の制限(利用を禁止し、又は利用について一定の条件を付することをいう。以下同じ。)をすることができる」と定めており、今回の措置も建 前上これに基づく措置となっている】というのだ。
しかも、【実は公表されていないが、同図書館には「国立国会図書館資料制限措置に関する内規」という規則が存在する。これによると、同図書館が所蔵する 行政資料に関しては当該官庁から閲覧禁止等の要求があった場合、それに従う旨が定められて】おり、【どうやら資料の国会図書館所蔵を知った法務省が、同館 に閲覧禁止を申し入れた結果、今回の成り行きとなった次第のようである】らしい。
と、官僚たちは、自分たちに都合の悪い書類は、いつでも隠ぺいできるように規則を作っておいたというわけですね。さすが抜け目がないですね。用意周到です。
ここで出てくる外務省、法務省、国立国会図書館、すべて「官」の組織です。政治家がこれにからんでいたかどうかというと、まったくからんでいないでしょう。ま、からんでいないことが問題ですが、それほどまでに政治家は官僚になすすべもなく無力化されていると理解していただくとよろしいかと思います。
日本の官僚は、行政府として発生したのではありません。過去のエントリで述べてきたように、彼らは、太平洋戦争を引き起こした戦前官僚組織が、GHQにその存在を知られなかったために、そのまま引き継がれた存在です。その思想は、「超然主義」。お仕えするのは、権力者にであって民衆にではありません。戦前は天皇に、戦後は天皇よりもアメリカ様にと軸足を移したようですが。
まずこれがわかった上で事をなすべきです。ふがいないと政治家を攻め続けたのでは、官僚は高笑い、政治家を潰すだけとなります。
私たちが非難すべきは、官僚の暴政です。そうして、私たちが、政治家のバックについて応援し、官僚から政治を取り返すことです。そうでないと、霞が関改革は到底できることではないと思います。
いまは、政治家が無力化され官僚の暴走が始まっています。また私たちはいつか来た道(政治家が無力化され、軍官僚が暴走し戦争へと突入した)を辿らないようにしなくちゃいけませんよね。
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