<海自格闘死亡>は、教官の指示による「リンチ殺人事件」だと思う。
自衛隊の常軌を逸した「歓送(15人相手の格闘訓練)」で、3等海曹(25)が死亡した事件があったが、この事件の前に同様の訓練を受けた元同僚隊員(25)の話した内容は、非常に貴重なものと思う。
10月18日15時1分配信 毎日新聞
広島県江田島市にある海上自衛隊第1術科学校入校中の3等海曹(25)が15人相手の格闘訓練中に倒れ死亡した問題に絡み、事故の3カ月前に同様の訓練 を経験してけがをした元同僚隊員(25)が毎日新聞の取材に、「意識を失うような厳しい訓練だったことをもっと訴えるべきだった」と話した。教官が「手を 抜くなよ、こいつのためにならんぞ」と声をかけたとも証言。一方で「去っていく私に真剣に付き合ってくれてうれしかった」と複雑な心境も吐露した。
元同僚隊員は5月末、海自の特殊部隊「特別警備隊」の養成課程を辞退したが、その2日前、残りの養成課程学生16人と格闘訓練した。今回死亡した3曹も含まれていた。
「前日に教官から突然、『やってみるか』と言われ、どんな訓練かも分からず始まった」という。16人が円形になって取り囲み、次々かかってきた。2、3 人目以降記憶はあまりないが、3、4人目に前歯が欠け、唇を切り足首も痛めたらしい。「意識が飛んだ状態で立って組み手をしていた」という。
元同僚隊員は少し空手の経験があったため、意識が飛んでいても防御ができたのだろうと推測する。だが「彼(死亡した3曹)にはあまり武道経験がなかった。ふらふらになった状態で打撃を受け、防御が甘くなったのだと思う」と気遣った。
一方で「集団暴行・リンチ」などと報道されていることに違和感があるという。「部隊の特性上、課程を終えた同期生たちは日々、『死』を覚悟して生きてい くことになる。一般の人には分かってもらえないかもしれないが、同期生らが去っていく私に真剣に付き合ってくれてうれしかった」と話した。訓練終了後、正 座してみんなにあいさつした時泣きじゃくり、同期生たちも泣いていたという。
格闘訓練の継続については「私自身やめたほうがいいと強くいうつもりはない。でも、また同じことを繰り返すという心配もある」と語った。
と、いろいろ語っているわけだけど、ここで着目すべき内容は、下記に集約されると思う。
●意識を失うような厳しい訓練だったこと
●教官が「手を
抜くなよ、こいつのためにならんぞ」と声をかけた
で、どういうことがなされたかというと、
16人が円形になって取り囲み、次々かかってきた。2、3
人目以降記憶はあまりないが、3、4人目に前歯が欠け、唇を切り足首も痛めたらしい。「意識が飛んだ状態で立って組み手をしていた」
●海自の特殊部隊「特別警備隊」の養成課程を辞退したが、その2日前去っていく私に対して行われたもの。
(なくなった3等海曹も同課程を辞退し、2日後に別の部隊に異動する予定だった。)
この事件は、「大相撲時津風部屋の力士が兄弟子3人に木製の棒や金属バット暴行を受け死亡した事件」と酷似している。自衛隊は、教官の指示に絶対逆らえないというところが、親方の指示には絶対逆らえない相撲界の体質と同じでしょ。
だいたい、海自の特殊部隊「特別警備隊」の養成課程を辞退する隊員に、「格闘訓練」をする意味がわからない。もし、意味を見つけ出そうとすれば、同養成課程を辞退すると集団リンチを受けるぞという見せしめじゃないだろうか。
『16人が円形になって取り囲み、次々かかってきた。2、3
人目以降記憶はあまりないが、3、4人目に前歯が欠け、唇を切り足首も痛めたらしい。「意識が飛んだ状態で立って組み手をしていた」という』というすごい内容を見れば、教官が、特殊部隊「特別警備隊」の養成課程を辞退した隊員に対して、残る仲間の養成課程学生に命じたリンチだとしか思えない。
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コメント
まったく同感です、私もブログでこの事態を取り上げましたが、本当に許せない思いです。
隊を抜けようとして者を、見せしめてきにリンチ下としか思えません。明らかに隊内での虐待とした言いようがません。ましてやこれを「はなむけ」などという感性がそもそもおかしい。
イラク戦争以来、自衛隊ではいじめやリンチが増大していると言います。追いつめられたものたちが、より弱いものたちを虐待し、殺したり、自殺に追いやっているのです。
自衛隊自身反対の立場ですが、本当に今、この状況を変えない限り、ますます自衛隊は監獄のような状況になっていくと思います。
投稿: struggleunioncenter | 2008年10月18日 (土) 23時58分
弱者には強く、強いものには弱くの内弁慶状態。
これでは、仮想敵国にとうてい太刀打ちできませんね。
さあ予算の無駄遣いはやめて、解散・解散!
基本から作り直しましょうね。
投稿: ROM-ZO | 2008年10月19日 (日) 00時58分
struggleunioncenterさん、
これが、リンチでなかったら何をリンチというのでしょう。
相撲部屋と同様に、そこでの絶対権力者の命令で起きているリンチです。命じられた方は、拒否することも考えられなかったのじゃないでしょうか。
命令通りに動いた隊員の心の中に、辞退したことへのやっかみもあったかもしれません。それが、一人に対する手加減のない格闘となったものかも。
大勢が一人にかかっていくことなど卑怯としか言いようのない行為ですが、こういう卑怯な行為を教えられている現実には寒気がするし、自衛隊というところは入ったら無事に足抜けできないところなんだという恐怖いっぱいのところだってこともわかります。
こうしたリンチが起きた背景には、もしかするとその教官の上の人間の方針もあるかもしれない。この教官だけでなく、自衛隊組織全体の問題かもしれないということで、自衛隊全体を検証する必要があります。
イラク戦争以来、自衛隊員の心がすさんできたようで、戦争というものが人らしい心を失わせてしまうものだということも確かです。
投稿: ふじふじ | 2008年10月19日 (日) 10時10分
ROM-ZOさん、
日本は、「敵は本能寺にあり」状態で、内なる敵と闘わなくてはなりません。
解散総選挙では、とりあえず自民党政権とはおさらばしたいもんですね。
投稿: ふじふじ | 2008年10月19日 (日) 10時13分
特別警備隊に行く人間は本人の熱望により人事から選ばれてるんだ、かりに殉職した隊員が上から圧力かけられて無理やり行ったとしても、前半の教育が終わる前に辞退していれば誰も止めないよ。
課程を最後まで残る人間なんて何十人の中の数人だけだから。
今回隊員の殉職原因が格闘訓練中での事故。
格闘経験者なら1対1での15人連続組み手をやったことある人間もいるかもしれない、じゃあ考えてもらいたい、試合の様な1対1ではなく相手が複数での場合を、実戦を想定して、一つのミスが自分の命を奪う実戦、自分の動ける範囲は狭く自分の立場が確実に不利な状態での格闘を。
訓練を積むしか無い、実戦で動けるのは訓練で出来たことだけだ。
誰が好き好んで過酷な訓練を共にしてきた同期をそんな扱いするのか、それとも移動が決まったからお前もう訓練しなくていいぞ移動日まで好きにしろ
とでも言うのか、勘違いしないでほしい、特警はある一定の教育まで受けたら辞退しようが何しようが自衛官である限り一生特警なんだよ、本隊に何かあって人員がいなくなれば嫌でも本隊に戻されるんだ
リンチ?イジメ?外から見ればそう見えるかもしれない、でも、実戦で死ぬの仲間か自分かもしれないんだ、そん時に後悔しても遅いんだぞ。
空挺隊員が殉職したこと覚えてるか?
子供が生まれて3ヶ月しか経ってなかった。
20代前半の若さで隊員が潜水訓練中殉職したの知ってるか?
毎年何人かは殉職する、今までの殉職と今回の件の違いは部隊の特殊さからきてるだけだ、一般の物差しで計れないからだ。
特別警備隊員として殉職した隊員に最高位の敬礼
同じ国旗に宣誓を誓った一人として。
投稿: | 2008年10月20日 (月) 00時10分
名無しさん、
自衛隊というところは、特警の養成課程を辞退してもある一定の教育を受けていれば、特警を強制させられてしまうところとは驚きです。人の意思を無視したそういうことがなされているとすれば問題です。
辞退した人は特警になれないかなりたくなかったのですよ。もっといえば、自衛官をやめたがっていたのです。その人に「はなむけ」という意識が飛んでしまうほどの訓練を加え、死なせてしまったのですが、それを自衛隊が死と隣り合わせだから、訓練の名をかたったリンチで人が死んだとしてもどうってことがないという言い訳が通じると思ったら大間違いです。
投稿: ふじふじ | 2008年10月20日 (月) 15時35分
説明不足でした、殉職した隊員は前半の教育が終了した時点で特警マークをもっています。
(特警隊員では無いが、特警員ではあります)
人の意思を無視した、とありますが、それは我々自衛官には国旗に宣誓した時点であきらめなければならないことの1つです、幹部が悪いのかと言われればそれも違うと思います、我々は特別国家公務員です、公務員である以上、国が決めたことには逆らえない、やれと言はれればやるしかない。
それは、民間でも一緒なんじゃないですか。
リンチと訓練の境界線はすごく曖昧です、今、公表されている情報だけで、リンチと決め付けるのは早すぎだと、まあ、リンチと決め付けてるメディアが流す情報だけでは、そう受け入れるのが自然だと思いますが。
投稿: | 2008年10月21日 (火) 19時45分
名無しさん、自衛隊内部の方ですね。
国旗に宣誓ということは、命を国家へ預けたということで、自衛隊内でどんな不条理なことが起きても文句は言えないということだとしたら、それは違うと思います。
それで、まず、教官=国じゃないですよね。その教官を任用した責任は国にありますが。
教官が個人的な見解で起こした事件の可能性が高いです。
一人をぐるっと15人が取り囲んで一人ずつが対戦していく、2,3人目で意識が飛んでいるということだから、これを訓練とするのはかなり難しいのではないでしょうか。リンチというならすんなりうなずけますが。
投稿: ふじふじ | 2008年10月21日 (火) 23時27分
防衛省の事故調自身が中間報告で「必要性を認めがたい」と発表しているのは何なんでしょう。
投稿: ロケットの夏 | 2008年10月22日 (水) 23時09分
ロケットの夏さん、
その中間報告をよく読んだら、
「1対多数」の格闘訓練は術科学校のカリキュラムにはない。
のに、
「訓練に立ち会った教官2人の安全管理が不十分だったとする一方、15人の行為は「訓練」として問題視しない」
と、結論していて、おかしいですよね。
また、15人の行為よりも指示した教官にこそ問題(犯罪性)があるのに、教官の安全管理が不十分とごまかしているのはおかしいです。
こういう解決しかできないとしたら、自衛隊とは、自浄できない不正義な組織でこれからもいくということですね。
投稿: ふじふじ | 2008年10月22日 (水) 23時44分
確かに教官の安全意識が低かったのは認めます。
格闘教官が学生の技量を見抜けなかった点、殉職した隊員の疲労度を14人の隊員が見抜けず拳を振り切った点。
しかし、2、3人目で意識が無いというのは考えにくいと思いませんかその後無意識に14人目まで相手をした?無理です、確かに50秒×15人は正直体力的にきついでしょうが。
海上自衛官の教本に則った訓練内容はあくまで見せる訓練内容です。(型や約束動作、等)
1術校のカリキュラムに無いのは後半教育だからです。
必要性を認めがたい、これは現場の価値観と外部からの考えの違いだと思います。
投稿: | 2008年10月24日 (金) 20時30分
教官=国ではありません国民=国です
その国民の代表が内閣総理大臣であり、防衛大臣です。
自衛官の義務には上官の命令に従う義務が含まれています、ですが不満や疑問を感じそれが上官の命令でも間違った事だったとしたら私達はそれは間違いだと言える人間です。
自衛隊の入隊式では国旗を前にして宣誓します、宣誓文の最後には
「・・・事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います」
私達はあくまで国民の負託にこたえる存在で無くてはなりません。
投稿: | 2008年10月24日 (金) 21時00分
名無しさん、
22日、防衛省は、
●2日後に異動予定だった3曹に「(訓練を)行う必要性は認めがたい」と指摘。
●「計画や管理が適切になされていなかった」と教官の監督責任も認めた。
わけですが、自衛隊内部では、異動予定のものに対して、15対1の訓練は必要性があったと思われるのでしょうか?
人がなくなるほどの訓練が必要だと思うのですか?15対1の死闘をさせるのが訓練なのですか?限界を超えてまでの訓練は意味がないですね。結果として一人の隊員がなくなった。
だいたい、15人が一人を囲んで、一人づつではあっても、次々と格闘していくだなんて、考えただけでぞっとする内容です。訓練の名を借りたリンチでしかないでしょう。
「はなむけ」だなんて、とんでもないですね。
自衛隊員が命をかけているといっても、教官や上官、仲間の自衛官から無駄に命を取られることがあってはいけないでしょう。
それから、
国民の代表=内閣総理大臣=防衛大臣
なので、国民=国だから、国の命令は国民からの付託とのことですが、それは、民主主義国家でなら成り立つ理屈で、残念ながら、日本のように中央集権国家では、国民=国ではありません。
国=特権官僚など日本の支配者層です。この国は官僚主権で、官僚が国を動かしています。憲法にある国民主権は絵に描いた餅です。当然守られるのは、国民ではなく、一部の特権階級のみです。この人たちのために命をささげているのが自衛隊員ということになります。
>自衛官の義務には上官の命令に従う義務が含まれています、ですが不満や疑問を感じそれが上官の命令でも間違った事だったとしたら私達はそれは間違いだと言える人間です。
15対1の訓練で得られるものは全くないでしょう。1になった人が痛めつけられ、死亡さえする非常に危険なリンチでしかないでしょう。
ぜひ、この訓練は間違いだと声を上げてください。
国民としては、こうしたリンチで隊員の命が奪われることは非常に残念で仕方がありません。
投稿: ふじふじ | 2008年10月26日 (日) 12時22分
現職の自衛官の方、もしくは、ある一定の組織の中に
いる方は、どうしても客観的な判断ができなくなって
しまうのではないでしょうか?
これまでの意見の中から、そう受け取れます。
時には、すべてを超えて、自分の良心に従う事も大切かと思います。
たとえば、第二次世界大戦中に外交官で、ナチスの迫害から救うために、当時の同盟を無視して、ユダヤ人にビザを切り続けた人がいます。(杉原氏)この方は、まさに命がけで、国益にも反するような行為を、
自信の良心に従い、行いました。現在この方の行いは見直され、誇り高い日本人として、結果日本の国の気風にもプラスとして影響しています。
特殊な状況下に長くいると、まじめな方ほど、その環境になじもうとし、自己催眠をかけてしまいます。亡くなった方の命はもう戻りません。今後、このような事がないように、祈るばかりです。
投稿: | 2009年6月 5日 (金) 02時29分
お名前がありませんが、ようこそ。
自衛隊など上からの命令が絶対のところでは、上官次第で何がおこなわれるかわかったものではありません。
田母神のような人物が上官だと、シビリアンコントロールも効かず、自分の思いこみで行動しつつ、部下には自分に従わせるわけですから、クーデターがおこなわれる危険すらある組織となっています。
ということで、日本国憲法を順守するように上官を教育することこそが大事だと思います。
今の自衛隊では、組織下部の人間が良心に従って言ったとしても、あとが怖いばかりじゃないでしょうか。
投稿: ふじふじ | 2009年6月 5日 (金) 16時19分
敵と戦い死ぬ覚悟はできてるのでしょうが
訓練中に死ぬのは本望ではないはず。
国も本人も。
この国の体質とでもいいましょうか、昨今の
冤罪事件然り。
謝罪という事を知らない。
面子や体裁ばかりが頭にしかない連中がこの国の
トップです。
政治家、警察、検察、官僚etc
投稿: osabosan | 2009年6月 8日 (月) 00時11分
osabosanさん
自衛隊の体質は、旧日本軍と変わりないですが、それは、戦犯とされて追放されていた旧日本軍参謀が警察予備隊の発足により呼び戻されて幹部になったというのが大きい理由だと思います。
日本という国は、戦争で国民に過大な被害を与えた、軍官僚や官僚が戦後もそのまま生き残り、戦後60年たった今では、すっかり政治家を骨抜きにして戦前のように官僚主権を確立しているのです。
これが、最大の問題ですから、現政権のような官僚に使われている政治から脱却して、官僚を使う政治へと変更することでしか、解決は図れません。
だから、この件でも、政権交代をして改善していくしかないと思っています。
投稿: ふじふじ | 2009年6月 8日 (月) 12時12分