国民の祝日を考える
10月12日、今日は体育の日。
体育の日は、10月10日だったのに、10月の第二月曜となってしまった。このように日付が変動する祝日のことを、移動祝日とか移動祝祭日というが、体育の日のほかには、成人の日、海の日、敬老の日、がある。
「国民の祝日に関する法律」第1条では「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。」としている。(ウィキペディア「国民の祝日」より)
ま、国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日が、「国民の祝日」となっているわけで、 海の日や体育の日はともかくとして、私は、成人の日や敬老の日は、私たち国民が大切に思って祝うべき日で、移動祝日などにするにはふさわしくないと思っている。
で、「国民の祝日」一覧をつらつらみていて、ふと気がついたことがある。
天皇家に関係する祝日が、やたらと多いのだ。とりあげてみると、
| 元旦 | かつての四方節 |
| 2月11日 | 建国記念の日(かつての紀元節) |
| 春分日 | 春分の日(かつての春季皇霊祭) |
| 4月29日 | (昭和)天皇誕生日→みどりの日→昭和の日 |
| 秋分日 | 秋分の日(かつての秋季皇霊祭) |
| 11月3日 | 文化の日(日本国憲法が公布された日。また、かつての明治節) |
| 11月23日 | 勤労感謝の日(新嘗祭が行なわれる日) |
| 12月23日 | 天皇誕生日 |
もしかして、天皇家の神事が行われる日はすべて祝日になっているのかな?
天皇家に関係しない祝日としては、
| 一月第二月曜日 | 成人の日 |
| 5月3日 | 憲法記念日(日本国憲法が施行された日) |
| 5月4日 | みどりの日 |
| 5月5日 | こどもの日 |
| 7月第三月曜日 | 海の日 |
| 9月第三月曜日 | 敬老の日 |
| 10月第二月曜日 | 体育の日 |
天皇家に関係しない「国民の祝日」としては、7日あるのだけれども、このうち4日が移動祝日となっている。
「海の日」なんて何であるのか分からないぐらい必要を感じない、そもそも、「国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」に該当するのか疑わしいものは、移動祝日であろうと、なくてもかまわないぐらい。体育の日は、東京オリンピック開催日を記念して設けられているが、特に移動祝日としても問題を感じない。
私の感じるところによると、移動祝日というのは、単なる休みの延長のために考えられたものだ。
祝日が日曜日に重なった場合、月曜日を振り替え休日としてもいいのに、そうせずに、祝日の方を月曜日にずらすのは、祝日を単なる休みの延長としてとらえ、休みたいものの利益に沿ったもので、「成人を祝うこと」や「敬老する」ことは、二の次なのである。これは、国民間での祝い事を、軽んじることだと思う。
だから、私は、「成人の日」と「敬老の日」は、移動祝日にしてはいけないと考えるわけで、私たち国民が、心から、子供たちの成人を祝い、長生きの老人を祝う日は、国民のきずなも深めることであり、ハッキリと固定されたものにして、休みの延長などに使ってはいけないと思っている。
で、ここで、少々疑問が生じる。
「成人の日」と「敬老の日」を、移動祝日にしたのに、「こどもの日」が、移動祝日になっていない。で、なぜかと考えると、この「こどもの日」は、かつての「天皇誕生日」で今の「昭和の日」からゴールデンウィークを形成する大事な日なので、これを移動祝日にはできないと考えたのだと思う。もし、「こどもの日」が、移動させられる日になっていたら、第二月曜とかになっていたかもしれない。
また、5月4日の「みどりの日」は、わざわざ連休にするために作ったかのような日で、移動祝日にする必要がない。
5月5日の憲法記念日は、さすがに移動祝日にはできない。
それと、「勤労感謝の日」が、移動祝日にならなかった理由もわかった。国民の祝日のように見えるけれども、実は、新嘗祭のためにつくったもので、「勤労感謝」は、ダシに使われたと思われる。
11月3日文化の日も、かつての明治節だったわけで、日本国憲法の公布日はダシにされたのかもしれない。憲法記念日があるのに、公布まで祝日にする理由はここにあったのかも。
元旦は正月で祝日でいいけど、なんで、春分の日や秋分の日が休みなのか。それは、天皇神事が行われるからだとしたら。。。
こうして、祝日のことをあれこれ考えると、祝日は、天皇家中心に決められていて、真に国民の祝日は、祝う目的にあるのではなく、単に休みを増やすためや休みの延長のためにあるように見えてきた。
なんか、国民って、ずいぶんと軽んじられているね。祝日の在り方からも、国民主権ってあるんだろうかと考えさせられた。もしかして、いまだに天皇主権の世の中なのかいな。
あと、桃の節句3月3日が祝日にならないことは、日本が男中心社会というのを表しているということも付け加えておきたい。
もうひとつ、祝日としてはおかしいかもしれないが、第二次戦争敗戦日や広島・長崎原爆の日を平和を希求する記念日とするべきだということも付け加えておきたい。
きょうは、 「国民の祝日に関する法律」第1条の
「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。」に
「日本の祝日」のありようは、合致しているのかと、はなはだしく疑問を感じる日になった。
| 固定リンク | コメント (17) | トラックバック (3)





最近のコメント